大阪ラグビースクール創立50周年“卒業生”藤原匡氏「本当にお世話に」

[ 2017年4月29日 19:31 ]

大阪ラグビースクールスクール校歌を斉唱するスタッフ、OB
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 大阪ラグビーフットボール協会が1968年に創立した、国内で最も古いラグビースクール『大阪ラグビースクール』の創立50周年記念式典が29日、大阪市内のホテルで開催された。木下吉信大阪市議会議員、関西ラグビー協会・坂田好弘会長、大阪ラグビー協会・西岡保会長、第1期生の常翔学園・野上友一監督ら来賓、関係者220人が参加し盛大に行われた。同スクールで初めて日本代表入りした藤原匡さん(同大―セコム)は、「小学1年から中学まで本当にお世話になりました」と感謝を口にした。

 午前中には鶴見緑地球技場で記念交流試合も行われた。

 ◆主なスクールOB 野上友一、藤原匡、前田隆介、大畑大介、正面健司、高忠信、緑川昌樹、松井千士

 【大西校長あいさつ】

 大阪ラグビースクールは昭和43年の今日の日に、大阪府ラグビーフットボール協会の指導のもと「青少年の育成・ラグビーの普及」を目的として立ち上げられました。その時の応募者が小学校3年生から6年生で100名を数えたと聞いています。協会の皆様が、自分の子供、近所の子供、知り合いの子供などにお声掛けされ集めて頂いたのだと思います。いかに協会のお力添えが大きかったかとあらためて感謝申し上げます。その時があって今の大阪ラグビースクールがあります。本当にありがとうございます。

 現在で約1000人を超す卒業生を送り出していますが、高校、大学、社会人、トップリーグ等々の各ステージで卒業生が活躍してくれ、これまでに4人の日本代表選手を輩出しております。

 1人目は藤原匡君(八尾高―同志社大)2人目は大畑大介君(東海大仰星高―京都産業大―神戸製鋼)。大畑君は関西ラグビーフットボール協会・坂田好弘会長に次ぐ日本で2人目のラグビー殿堂入りを果たされました。大阪ラグビースクールの誇りであります。3人目は正面健司君(東海大仰星高―同志社―トヨタ自動車―神戸製鋼)。現在もトップリーグで頑張っています。4人目は松井千士君(常翔学園―同志社大―サントリー)。今年からトップリーグでもまれ、ますます活躍してくれることを楽しみにしています。

 不思議なことにみんなウイングが主なポジションで個性的なトライゲッターです。今後もスクールから日本代表選手が出てくれることを願っています。

 大阪ラグビースクールは7年前に女子チーム「ORSレディース」の名称でクラブチームとして登録し、中学生から大人まで一緒に活動を始めました。現在は中学生、高校生中心で活動しており優秀な小学生女子の受け皿となり、女子選手の増加、代表チームへの選手派遣を目指して頑張っております。このチームからは2人の女子日本代表を輩出しています。ともに大阪体育大学の陸上部出身のスーパーアスリートです。バックスの中尾友紀さんとプロップの野毛伸子さんです。

 大阪ラグビースクールの誇りでありますが、我々の目的は日本代表を育てるというような大それたことは考えておりません。子供たちにラグビーの素晴らしさを伝え、好きになってもらうことが大きな目的です。

 スタッフ一同50周年を機に、当スクールのモットーである「規律と気力」「はい!」という返事、「なにくそ!」という負けない気持ちを今後ともしっかり継承し、元気でハキハキとしたラグビー好き少年、少女を送り出せるように、1年、1年、地に足つけて活動して参る所存で御座います。

 皆様から「さすがは老舗の大阪ラグビースクール」と呼んで頂けるよう頑張って参りますので、今後共皆様がたのご指導、ご鞭撻のほどよろしくお願い致します。

 (第6代校長 大西 一二)

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